はじめに
1964年の東西線開業から43年間活躍してきた5000系。これまでに総勢428両が製造された。
その5000系が2007年3月17日をもって引退した。
これを記念し、5000系の終焉とラストランの様子を特別特集としてお送りします。
5000系終焉
■さようなら東西線5000系パスネット
2007年1月1日より、さよなら東西線5000系パスネットが発売された。1枚1000円。
|
パスネット
5000系59Fの写真が用いられている。 |
■さようなら東西線5000系車両撮影会
2007年1月27日、深川検車区にてさようなら東西線5000系車両撮影会が開催された。この日まで残った59Fと90Fが展示された。13:30からは59Fに5000系が描かれた記念ヘッドマークが掲出された。
■最後の花道
90Fはさようなら東西線5000系車両撮影会をもって廃車となり、59Fが残るのみとなった。2007年1月29日から59Fの前面には記念ヘッドマークが掲出され、3月17日のラストランまでの約1ヵ月半この姿で営業運転を行った。
59F
●東西線・葛西駅
※通快東葉勝田台さま提供 |
59F
●中央・総武緩行線・三鷹駅
※小金井急行さま提供
わずかな間しか実現しなかった、新鋭E233系との並び。 |
59F
●中央・総武緩行線・西荻窪駅
※東西線5000系の星☆幸ちゃんさま提供
東葉線開業前を偲ばせる、快速西船橋行き。隣には201系の姿も。 |
5000系ラストラン
2007年3月17日、翌日に控えたダイヤ改正を目前にラストランを迎えた。53Sに充当され、東葉線とJR線へも最後の乗り入れを果たしている。この日をもって5000系は引退となり、東西線での43年間の活躍に幕を下ろした。
■53S
○妙504→回A553S→西509
西512→B553S→中601
中606→A653S→勝719
勝729→B753S/753Y→三859
三903→952Y/A953S→西1010
西1015→B1053S→中1104
中1111→A1153S→西1201
西1205→B1253S/1253Y→三1315
三1318→1352Y/A1353S→西1426
西1430→B1453S→中1519
中1525→A1553S→西1615
西1618→B1653S→中1712
中1720→回A1753S→陽1747△
59F
●東葉線・八千代中央駅
※快特勝田台さま提供
最後の東葉線入線。 |
59F
●東西線・中野駅
※東西線5000系の星☆幸ちゃんさま提供
撮影者のコメントより「僕にとっては忘れられない電車です。辛い時や悲しい気持ちになった時、この東西線5000系に乗れると慰められるように感じて元気が出るんです。とにかく5000系に感謝したい気持ちでいっぱいです。43年間営業運転お疲れ様でした!」 |
59F
●東西線・神楽坂駅
※matsu@comさま提供
最後の営業運転で中野に到着した後、東陽町まで回送された。まるで廃車回送のように。 |
引退翌日
2007年4月22日の甲種輸送にてインドネシアに向けて旅立つまでの間、深川検車区にて留置された。
59F
●東西線・深川検車区
※快速横須賀線直通さま提供
ラストランを終えた59Fは昨日と変わらぬ姿で留置されていた。 |
43年間ありがとう5000系!
5000系回想
66F
●東西線・浦安駅
懐かしき営団時代。Sマークを付けていたあの日。 |
78F・97F
●東西線・西葛西駅
懐かしき営団時代。民営化前に引退した78Fと97Fの並び。 |
90F
●東西線・西葛西駅
懐かしき営団時代。ダイヤが乱れ、05Kを代走したあの日。 |
66F
●東葉線・八千代中央駅
営団時代末期。Sマークも無く、小雪舞う中を走ったあの日。 |
66F
●東西線・葛西駅
ダイヤが乱れ、60Tを代走したあの日。 |
59F
●中央・総武緩行線・三鷹駅
※生田神社さま提供 |
90F
●東西線・浦安駅
※トレインさま提供
白っぽい車体を輝かせて走る90F。その姿はひときわ目立っていた。 |
90F
●中央・総武緩行線・津田沼駅
※生田神社さま提供
103系と同期の車が、103系引退後も103系の走った線路を走り続けた。 |
59F
●中央・総武緩行線・津田沼駅
※生田神社さま提供
通勤快速で朝の通勤ラッシュを担っていたあの日。 |
67F
●中央・総武緩行線・高円寺駅
※ボギーさま提供
撮影者からのコメント「自分にとって電車といえば5000系。無機質な印象で際立って目立つ車両でもないのですが、それでも惹かれるのは幼い頃の日常の風景に5000系がいつもあったことと、昭和を感じさせる懐かしさが残っているからだと思います。」 |
90F・05系41F
●東西線・西船橋駅
※ボンドさま提供
世代交代の並びも今や思い出に。 |
90F・103系1200番台ミツK6編成
●東西線・行徳駅
※matsu@comさま提供
懐かしき営団時代。 |
62F
●東西線・中野駅
※matsu@comさま提供
懐かしき営団時代。冷房改造直前の姿で、トップナンバーの5101、5901を含む62F。 |
78F・05系36F
●東西線・中野駅
※アルミリサイクルカーさま提供
懐かしき営団時代。民営化前に引退した78Fと当時最新鋭の05系36Fの並び。 |
67F・05系16F
●東西線・西船橋駅
※アルミリサイクルカーさま提供 |
66F・59F
●東西線・西船橋駅
※アルミリサイクルカーさま提供
懐かしき営団時代。5000系同士の並びも今や思い出に。 |
67F・66F
●東西線・西船橋駅
※トレインさま提供
インドネシアに渡った編成同士の並び。現地でもこのような光景が見られるのだろうか。 |
90F
●中央・総武緩行線・津田沼駅
※生田神社さま提供
通勤快速で朝の通勤ラッシュを担っていたあの日。 |
67F
●東西線・大手町駅
※05系13次車さま提供 |
78F
●東西線・西船橋駅
※はまかいじさま提供
懐かしき営団時代。民営化前に引退した78F。 |
63F
●東西線・深川検車区
※アルミリサイクルカーさま提供
東西線開業40周年車両撮影会では、63Fを用いて高田馬場〜九段下開業時の花電車が再現された。このイベントをもって63Fは廃車となった。 |
97F
●東西線・中野駅
※アルミリサイクルカーさま提供
3両は教習車として残る予定だった97F。最後の最後に90Fと共に解体された。 |
5000系保存車
南砂町駅近くの新砂あゆみ公園にて、5833が静態保存されている。今でも青い5000系を見られる唯一のスポットである。
5833
Sマーク付で、懐かしい営団時代を偲ばせる。客室には立ち入れる。 |
おわりに
※モハ90さま提供
Thank you! Series5000
5000系の終焉とラストランの様子を、各地での取材と皆さまからご提供頂いた写真(たくさんのご投稿ありがとうございました)で記録しましたが如何でしたでしょうか。5000系を東西線の歴史の1ページとして皆さまの心に残していただければ幸いです。最後までご閲覧頂きありがとうございました。
|
|
|
|